2016年3月11日金曜日

少年ラケット × 「過去やらなかった後悔」の乗り越えかた

あー! もっと前から○○やってればよかった!!

って後悔したこと、ありませんか?
自分はめちゃめちゃものすごくたくさん、これでもか!っていうくらいあります(笑)

特に心理学の勉強に関しては、もっと以前に機会があったのに止めてしまっていますし、本を読むことも好きだった時期があったのに、つい最近までずっと途切れてしまっていました。

「必要とわかってから、すぐ始める」というのはとても難しく、やれてなかった自分に凹んでしまって、むしろやる気は失われてしまいます。

でもそんなときこそ、「今」から始めることが大切なんです。

「あー! 若いときからやってればよかった!!」

…と、そう思うのなら、なおさら「今」からやりましょう!
なぜなら、いまからの人生で一番若いときっていうのは、「今」だからです。


でも、そうわかっていてもなかなかできないのが人間ですよね(笑)
「今からやっても、もう遅いんじゃ?」とか考えてしまって、なかなかやろうという気力や集中力が沸いてこないっていう。

しかしそんなときでも、「今やる」と決心することが大切なんです!
なぜなら、「今やる!」と決めることで「今」やるべきことに注目することができ、それが集中力を上げていく要因になるから、です。
今やる! と決めることで、「もう遅いんじゃ?」なんて考えは吹き飛んでしまうんですよ!


今回はそんな、『過去に後悔したときにどうすればいいか?』や、『「今」やる決心が集中力につながる』ことがわかる、週刊少年チャンピオン2016年14号15号掲載『少年ラケット』 SPIN.38「51」、SPIN.39「5-1、決断の時」のシーンをご紹介したいと思います。



■ 自身の致命的なブランクを知り、意気消沈するイチロー
(※ 以下に掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります) 

『少年ラケット』の主人公、日向 伊智朗(ひなた いちろう、以降イチロー)が所属する森原中卓球部は、現在、桃田西との練習試合を行っている最中です。

イチローは記憶喪失により、1年半以前の記憶がない状態でした。
そんな中、相手選手の中に自分のことを知っているという、選手がいることを、イチローは知り、なんとか話を聞きたいと思っていました。

練習試合は最終戦にもつれ込み、イチローの出番がやってきます。
その最終戦の直前、自分の過去を知る選手と話す機会が、男子トイレでイチローにやってきました。

「せっかくの機会だし――」と、その選手に話しかけるイチロー。
「あ…あの」
「ホームズさん…言ってましたよね、僕の過去が面白い――って」
「もしかして…知ってるんですか? 昔の僕と…お父さんのこと」
「まあ…ね」
「じゃあ僕が1年半前まで――どんな卓球をしてたのかも?」
「僕に、どんな目標があったのかも?」
「知っている…が」

「今となっては無価値、そして無意味。話すつもりは無いよ」
「価値がない…? そんなこと…ないです!」
「僕がこれから卓球をやる上で――」
「…へぇ」
「本気で卓球をやるつもりがあるのかい?」
「はいっ! 僕は…ヨル君とまた――」
「如月ヨルゲン…か」
友人であり、全国大会トップに君臨する紫王館に所属する如月ヨルゲンとまた試合をすることが、今のイチローの目標でした。そのためには、本気で卓球に向き合う必要があります。

それをホームズは、真正面から否定するのでした。
「無理だね、彼は違う世界の人間だ」
「……っ!!」
「理由を言おうか?」

「”ゴールデンエイジ”」
「人間が最も運動能力を高められる時期、それは小学校高学年の3年間」
「その半分をキミは…無駄にした」
「卓球は中学生が世界に出る競技だ。ブランクは致命的――自分でも解っているんだろう?」

「現実を見た方がいいよ、日向伊智朗くん」
「そんな――」

自身の最大の目標の障害となる、過去の致命的なブランクを知ったイチロー。
試合前にそれを知ってしまった彼は、試合で実力を出せるような精神状態ではありませんでした。
しかし、試合は開始されてしまいます。

実力を出すどころの状態ではないイチロー相手では、試合はやはり一方的な展開になりました。
が、そんなやる気を感じられないイチローを見て、対戦相手は納得できずに試合を中断します。
イチローの対戦相手は、ビリーという大阪弁の人物でした。

彼はイチローとの試合を楽しめるものにするために試合を中断し、『イチローという名前は「荻村 伊智朗」という卓球の名選手であり名コーチだった人物の名前から取られていること』と荻村伊智朗の凄さを伝え、ビリーはなんとかイチローのやる気を奮い立たせようとします。

しかしそうやって発破をかけてもらっても、イチローの心の中にはやはり、ブランクのことが残っていました。
「…でも 僕は…、ホームズさんに言われたんです。ゴールデンエイジを無駄にしたって」
「もう…ヨル君には――」
「なーんや…そんなことか! ホームズはんも相変わらず意地が悪いなァ」
イチローの不安を知っても、ビリーは明るく笑い飛ばします。
「ええか? おちびちゃん」
「荻村はんかて卓球始めたんは中学から…それも最初は、『素質あらへんから卓球やめろ』言われたっちゅう話やで」
「えっ…?」
自身の名前の元になる人物も、”ゴールデンエイジ”時代には卓球をしていなかったという事実を知るイチロー。ビリーは、話を続けます。

「そもそも―― 強なるスピードなんて人それぞれや!」
「ブランクがあったら追い付けへん? 後から始めたら敵わへん? この世界…そんなつまらん世界やないで!?」

「じゃ…じゃあ僕も…」
「強くなれる」

「…かどうかは知らへんけど」
「強なって欲しーて荻村はんの名前もろたんやろうし。あーそうそう、それにな、荻村はんもこう言うとる」
『スポーツマンは決心した瞬間に強くなる』――てなァ」
「大事なんはいつ始めたかやない、いつ本気になったかっちゅうこっちゃ」
「そもそも…強なりたいんやろ?」
「せやったらやることは1つ。自分との競争や!」
「昔の自分との…?」
「ちゃうちゃう。明日の自分、明後日の自分、3日後の自分
「誰よりも早く決断し、1秒でも速く動く。そしたら絶対”今”の自分の勝ちやねん」

「さァ―― 決心も行動も変革も前進も、できるんは今だけや!」
「やるんか? やらへんのか?」

ビリーの言葉と、『変えていく』という姿に助けられた様に感じたイチロー。

「僕には大きな目標はまだない。強くなれるかも分からない。だけど」

「強く、なりたい」

「強くなって、ヨル君のところへ!! そのためにはこの試合――ビリーさんには、負けてられない!!」

自分の目標を思い出し、今やるべきことがわかったイチローに、気力と、彼らしい『眼』が戻りました。

過去は関係なく、「今」やると決めたイチロー。
楽しみにしていた、やる気MAXの対戦相手を得たビリー。

2人が臨む試合は、ここから本気の撃ち合いが始まるのでした。



■ 「今」を意識し、目の前の試合に集中できたイチロー

なぜホームズとビリーが同じチームでやっていけるのか、理解できない!(笑)
それくらい、2人とイチローとの会話の結果は真逆でした。

「過去」に縛ることで、イチローのやる気を奪ったホームズ。
「今」を意識させることで、イチローのやる気を引き出したビリー。

イチローに対する2人のシーンは、すごく対照的だと思います。


さて、イチローは「今」やるべきことを意識することで集中力があがったわけですが。

「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」(グレッグ・マキューン 著、高橋璃子 訳、かんき出版)という本でも、集中することと「今、何が重要か?」を考えることが密接に関係していることが書かれています。
(以下、上記書籍より引用)


 過去の失敗について、くよくよ思い悩んでしまうことは誰にでもあるだろう。忘れたいのに、何度も何度もその場面を再生してしまう。
 あるいはこの先起こることについて、心配したり考えすぎたりすることもあるだろう。考えてもどうにもならないことはわかっているのに、やはり不安で頭から離れない。来週の会議、次のプロジェクト、この先の人生。目の前にないものばかりが頭につきまとう。
 過去の失敗や未来への不安にとらわれるのは、人としてごく自然なことだ。ただし、過去や未来のことを考えるたびに、目の前の大事なことがおろそかになるという事実も忘れてはならない。

(中略)

 考えてみると意外だが、そもそも私たちには「今」しかない。未来や過去は想像のなかにあるだけで、けっして触れられない。私たちの行動が何らかの力を持つのは、今ここにおいてだけなのだ。
 非エッセンシャル思考の人は、過去や未来に気をとられるあまり、今を生きることを忘れている。いつも心ここにあらずの状態で、目の前のことに集中できない。
 一方、エッセンシャル思考の人は今ここに集中する。クロノスよりも、カイロスを生きる。昨日や明日ではなく、今この瞬間に何が大事かを考えるのだ。

(中略)

 映画『二郎は鮨の夢を見る』で有名になった世界最高の寿司職人、小野二郎の姿が頭に浮かぶ。何十年も寿司を握りつづけてきた彼は、流れるような優雅さで見事な寿司を握る。単に練習の成果というだけではない。寿司を握る彼の姿を見ると、身も心も今この瞬間に没頭していることがわかる。
 それがエッセンシャル思考の生き方だ。今このときを生きているから、目の前の仕事に全力で没頭できる。よけいな考えにエネルギーが奪われることもない。
 持てる力のすべてを賭けてこそ、偉大な仕事は可能になるのだ。
(以上、上記書籍より引用)


この引用以降、さらに「今に集中する」ためのアドバイスが続いていきます。

漫画の中でもビリーの言葉に、『未来の自分との競争』という形で、このことが出てきているのが面白いと思いました。

確かに、「今、Aと決断してBを実行した自分」と、「同じ決断と実行を明日した自分」を比較するなら、『1日だけ早くやった自分の勝ち』ということになりますよね。
なぜなら、早くやって余裕のできた1日分だけ、さらに別の決断や行動ができるようになるからです。
そう考えると、普段から僕たちがやりがちな「やっぱり明日やろう」っていう決断がどれだけ未来の自分に負ける決断なのかというのがわかりますね(笑)

ただし、もちろん本当に体が疲れているときには、「休息」が一番大事になることもあります。
なので、『優先順位の一番高いものができているか』は、常に気をつけておく必要がありそうですね!(ご紹介した本にも、「優先順位を決めることが今集中するためのコツとして出てきます)



しかし、「それでもやっぱり、過去が気になるんですよ!!」という方もいらっしゃると思います。
そんな簡単には、過去は捨てられませんよね(笑)

そういう方には、アドラー心理学の考え方が役に立つと思います。
ポイントは、自分の不完全さを認めてあげることです。


「できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。」
(「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」(小倉広 著、ダイヤモンド社)より引用)


「自分が劣っている」と劣等感を感じるからこそ過去に囚われるわけですが、そのダメな部分を持つダメな自分を、まず受け入れてあげましょう。

もともと、完璧な人間なんていません。

「あのときはどうやっても○○が大切だということは、知りようがなかった」
「完璧な人間はいないんだから、自分が不完全なのは当たり前のことなんだ」

でも何でもいいので、「自分は欠点はあるけれども、とりあえずそれはそれでいいや」と楽観的に思えれば、「じゃあ今どうするべきか?」に集中できるようになると思います。



あともうひとつ。
気になって今に集中できない理由があるとすれば、「そうはいってもちゃんと考えて行動しないと失敗しちゃうでしょ!? そのための時間は必要でしょ!!」っていう考え方でしょうか。

しかしこれも、「完璧にやろう」「失敗したくない」という意識が強いあまり、うだうだ悩んでしまっているだけのことが多くあります。

もちろん、「決断」や「行動」に必要な知識がない場合、その知識をまず手に入れるための準備をする必要がありますが、その場合も結局、『「知識を手に入れる」という行動がどれだけ早くできるか』ということにかかってきます。
若干、誤魔化されてるみたいな感じもしますけど(笑)
でも、ホントのことです。

そしてさらに言えば、失敗してもいいんです。

「失敗」してから「何が足りなかった」かに気づいても良いわけです。
失敗していいよ、って言われると、気持ちが楽になりますよね(笑)

『失敗は成功の母』とも言いますし、「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」(ティナ・シーリグ 著)というの本にも、『早く何度も失敗することが強みになる』ということも紹介されていますし。
さらには「失敗学」なんていう、『失敗から学ぶ』ためのノウハウなんていうのもあります。

早く始めることは、早い成功だけではなく、早く失敗できることに繋がるんだ!
…と考えられれば、今すぐやることで感じる「怖さ」は、無くなると思います。



とにかく、やろうと思っていることは「今」、やってみること!
早くやることと、今やるべきことに集中することは、意外にもメリットが高いのです!

それがわかっても、まだやっぱりあんまり気乗りしないあなた!
ムリヤリでもやり始めてから5分も経つと、そこから先は意外とノってくるものですよ(笑)
そこからは今回ご紹介したメリットを思い出すことで、「せっかく始めたのに中断するのはもったいない!」と思えるはずです。


ぜひ意識して、実践してみてくださいね!




記事を最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)


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