2016年3月10日木曜日

天野めぐみはスキだらけ! × やる気にさせる言葉「スゴいよ」

落ち込んだ人に、何と言葉をかけてあげますか?


頑張ったけど、結果が伴わなかったとき、人はヘコみます。
まわりの人が結果が出なくて落ち込んだとき、その人を元気づけてあげようと思っても、どんな言葉をかけてあげれば良いのか、迷うことは多いですよね。
まあ、その人がとてもひねくれていたりすると何を言っても無駄なことはありますが(笑)

そんなときはひと言、こう言ってあげてみてください。
「○○くん(さん)は、スゴいよ!」

…でも結果が出てないんだったら、スゴくはないんじゃない?
そう思われる方もいるかもしれませんが。

結果が「スゴい」わけではありません。
その人が「努力したこと」「チャレンジしたこと」が凄いのです。

「結果がスゴイ」と考える原因は、実は、いつの間にか努力することが「当たり前」になっているだけです。
人の意欲が本当に低下しているときは、なんと「箸の上げ下ろし」ですら辛くなるのだそう。
そう考えると、実はみんな、「いつの間にか頑張っている」わけですね!

そう考えると、「あなたが努力したことがスゴイ!」と気付かせてあげられれば、少しづつでも、その人のやる気は出てくるはず。


今回はそんな、普段は忘れてしまいがちなことがわかる、週刊少年サンデー2016年15号掲載、『天野めぐみはスキだらけ!』 第11話(通算17話目)「ヘコむなあ…」のシーンをご紹介したいと思います。



■ 「模試の結果にヘコむ幼なじみ」にかける言葉。
(※ 以下に掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります) 

『天野めぐみはスキだらけ!』の主人公、進藤 学(しんどう まなぶ)は、難関大学進学を目指す高校生です。


常に勉強を頑張っていて、クラスメイトもその努力を認める彼のもとに、このたび以前受けた全国模試の結果が返ってきました。

結果:「E」判定。
クラス内でも11位と、自身が願っている結果とは程遠いものとなりました。

「こっ… こんなことでいいのか…!?」
「俺は高校受験で第一志望の県立高に落ち… この高校でも1位になれず…」
「挙句、志望する東京大学はE判定… こ… こんなんで…」

「ホントに美川さん(憧れの人)と大学で再会できるのか!?」

そして放課後、学は変わらずショックから立ち直れないままでした。
返ってきた模試の結果を屋上で改めて眺めながら、考えごとをする学。

「東大の定員は、全科併せて毎年約3000人… 俺より上に何千人の志望者がいるんだよ…」
「なんか… 天野に集中乱されてる以前の問題だよな、こんなの…」

「…みんな、スゲーなぁ…」

そんな落ち込む学の頬を突く、存在がひとつ。

「まー君だ! 何やってんの?」 学の幼なじみ、天野めぐみでした。

部活へ行く途中に見かけた学に、話しかけためぐみ。

風でスカートがめくれていることを注意され、思わず手が出てしまっためぐみでしたが、

こういうことは2人にとっては「いつものやり取り」なので、2人ともあまり気にせず会話が続きます。
「…で、結局まー君はここで何やってたの?」
「別に何も…… 模試の結果が返ってきて… ここで休んでただけだよ」
元気なく話す学に、「ふーん…」と、めぐみは彼を見ながら返事します。

「…みんなスゲーよなぁ…」
ため息をつきながらそう呟く学を見て、模試の結果がどうだったのかを、察した様子のめぐみ。
その落ち込んだ彼の姿をみて、彼女がかけた言葉は、こうでした。

「はい、糖分」

「まー君だってスゴいよ」

「それ食べてガンバってね」

「じゃ、ウチ部活あるから!」
「……おお… …ありがと。」

そんなやり取りをした後も、学のボーっとしたような感じはあまり変わらない状況でしたが。
もらったドーナツを一口食べて、学から出た言葉はこうでした。
「…よし… 図書室行くか…」

なぜか少しだけ、前向きになれた学でした。



■ やる気を出させた言葉、「あなただってスゴい」。

何気ないシーンですが、これってスゴイですよね?
なぜなら、無気力な状態から「じゃあやりますかね」と前向きになるって、意外となにかしらのエネルギーが必要だからです。

ヘコんだ状態を誤魔化すためにゲームや漫画なんかに逃げた経験、ありませんか?
そしてそんな遊びは、終わるタイミングを見失って、結局1日が終わるまで遊んでしまいがち。
しかも、肝心の「やる気」は相変わらず起きてこないという(笑)

高校のときのテストの後の自分が、まさにそうでした。
勉強しなきゃ状況が良くならないのはわかっていても、全くできない(笑)


そんなやっかいな「無気力状態」。
なんとか立ち直る方法はいくつかあると思います…が。

自分ではなく、別の「誰か」のやる気を出させてあげたい、となると、難しく感じると思います。
なぜならその人がやる気を出さないことにはどうしようもないわけで、こちらからやってあげられる事っていうのは少ないし、無理にやらせようとすると怒るし(笑)
どうしても、はがゆい思いをしてしまいますよね。

そんなときにオススメなのが、今回のめぐみのように「あなたはスゴいよ」と伝えてあげることです。


冒頭でも少しご紹介したように、人はいつの間にか、自分が(誰かが)「既に頑張っている状態」であることを忘れてしまいます。

ごはんを食べることも、学校に行くこと(学校で良い成績を取る、ではなく)も。
ただそれが「そんなことはできて当たり前のこと」になっているせいで、自分に「頑張っている部分」があることに気づかないわけです。

漫画の例でも、まわりの学への評価は「頑張っている」です。同じ進学を目指すコースの人間が「頑張っている」と認める彼が、スゴくないわけがありません。
ただちょっと、今回は「思うような結果に繋がらなかっただけ」です。


しかし、こんな反論もあるかもしれません。

「だから! 結果が出てないんだから、凄くないでしょ!?」

実際、学の考えでは、結果が出なかったからこそヘコんでいるわけですが。

この考え方自体は「向上心がある」「目指す目標がある」ということでは良いことだとは思います。
しかし結局、ヘコんで次の努力ができないようになるのであれば、あまり意味がありませんよね(笑)

実は、結果を褒めてあげることは、危険なのです。

子育て本ではありますが、「子育ては心理学でラクになる」(DaiGo 著、主婦と生活社)という本で、その事が紹介されています。「すごいね!」と褒めてあげることの効果と併せて、その部分の引用をご紹介します。
(以下、上記書籍より引用)


 親が子どもに対して何よりしなければならないこと。それは子どものすべてを受け入れ、肯定することに他なりません。
「あなたはいまのままでいい。このままのあなたが素晴らしい」
 このメッセージは、常に発信してほしいと思います。

(中略)

 では、子どものすべてを受け入れている、肯定しているというメッセージは、どのように発信すればいいでしょうか。
 それこそが「すごいね!」という称賛の言葉です。

 しかし、間違ってはいけないのは、「すごいね」は決して結果に対しては使ってはいけないということです。
 100点取ったことがすごいのではありません。がんばって勉強したことがすごいのです。感謝状をもらったことがすごいのではなく、自分からいいことをしたことがすごいのです。
 ですから、理想は「結果が出る前に、素早く・的確に褒めること」。勉強をしていたら「1時間もやってすごい」と量を褒めるのではなく、「集中ぶりがすごい」と質を褒めることも重要なポイントです。
(以上、上記書籍より引用)


漫画のシーンでも、例えば

「他の大学ならもっと判定が上でしょ?」
「わたしよりは全然すごいじゃない!」

など、無理に具体的な「結果」で褒めようとしたとすると、どうだったでしょうか?
恐らく、あまりそんな話を聞こうとは思わないんじゃないでしょうか。むしろ自分なら、

「俺が行きたいのは東大なの!!」
「お前と比べられたって嬉しくないよ!!」

と、逆ギレしてしまいそうな気がします(笑)

どちらにしても、結果に注目している限りは自分が目指す目標には届いていないことは変わりはないので、やる気には繋がらないと思います。
(そう考えれば、そんなに頭が良いわけではないけれども、そういう部分はちゃんとわかっているめぐみの良さが、このシーンから伺えるように思います)
 
ムリに褒めようとせず、そのままを「スゴいよ」と受けて入れてあげること。

それがその人にとって、どれだけ救いになるかというのがわかる、良いシーンだと思います。


こういう褒め言葉によって、少しでも「自分はスゴいんだ」と思わせてあげられれば、あとはその人次第です。
それが行動に繋がれば、またその頑張りを「すごいね!」と褒めてあげることで、きっと良い方向へと向かっていくはずです。

それでも動かない人は、冷たいようですが本人の責任です(笑)
褒めた側が気に病む必要はありません。

それがわかっていても「どうしても自分では元気づけてあげられなかった」と落ち込んでしまうようなら、この記事をきっかけに「すごいね!」と褒めてあげようと努力したことを、自分で「すごいね!」と褒めてあげればいいんじゃないかと思います。

そうすることで、きっと今度は、自分のやる気を引き出せると思います。


ヘコんだ人を元気づけるためにも、自分を勇気づけるためにも。

機会があれば、この知識とシーンを思い出してみてくださいね!




記事を最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

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