2015年11月28日土曜日

電波教師 × 「罪悪感」と「信頼」と「お金」のエピソード

今回は週刊少年サンデー 2015年52号掲載、電波教師 183限目「信じることはできる」のワンシーンを例に、純粋な好意が成功につながったというエピソードをご紹介したいと思います。



――――― (以降、「電波教師 183限目」のあらすじ。)

「電波教師」の主人公、鑑 純一郎(かがみ じゅんいちろう)が秋葉原で買い物をしていた際に、彼は自称アニメ制作プロデューサーの真紅 人為(しんく ひとり)という人物に出会います。

真紅と仲良くなった鑑は、鑑にとって夢のようなアニメの制作を真紅が手掛けていることを聞き、力になりたいと考えました。

そしてそのアニメは制作資金を一般からも募っていることを聞き、相談を受けた鑑は、友人の連帯保証人になることで5億円もの借金を作り、それを全て出資します。

しかし後日、鑑は「真紅はサギ師として全国に指名手配された」ことを、ニュースで知るのでした。


その後、行方をくらませた真紅を、空港内にて発見した鑑。

鑑の妹やまわりもその場に追いつき、さあこれからサギ師を警察に突き出す…のかと思いきや。


「真紅さんを警察になんか渡させはしないぞ!!」

なんと、鑑は真紅を庇い始めたのです。

その行動に、もちろん呆然とするまわりの人間と彼の妹。

なんと鑑は、「5億を取り戻すため」に真紅を捜していたのではなく、今なお真紅を信じ、「アニメの制作の手伝いをしたい」と考えていたからなのでした。

何を言っても、どんなに状況証拠で説得をされても、それを全て真紅に都合よく解釈する鑑。

これでは話にならないと、まわりの人間が真紅を無理矢理捕まえようとしますが、鑑が体を張ってこれを阻止し、真紅を逃がそうとします。


実は誤解だった…なんていうことはありません。真紅はサギ師です。

状況から考えても明らかにそう判断できるにも関わらず、ここまでする鑑のことを、真紅は理解できずに思わず問いかけます。

「鑑さん…あなたはそんなにまでしてなぜ私を―」

そう聞かれた鑑は、こう答えました。

「そんなの…当然じゃないスか」
「あなたは、あの夢の企画を…『ナヴァ』を考えた真紅人為ですよ」

「だから俺は、世間の人間がなんと言おうが…
「皆の夢を実現させたいと言った、あなたの言葉を…真紅人為を信じるんです!!

そう言いつつ、さらに来る追手から真紅を守ろうとする鑑。

それに耐えきれず、真紅は自らサギ師であることを明かします。



しかし、本人からの申し出すら聞こうとしない鑑 純一郎は聞こうともしません。

「あなたとアニメの話をしてる時、俺はとても楽しかった」
「あなたの語る夢をきいた時、俺はとても感動した」

「だからあなたが何を言おうと、俺はあなたを信じ続ける
「真紅人為は人をダマすような人間じゃない。皆の夢を叶える、一流のアニメプロデューサーだって!」

「期待してますよ、真紅さん」


実は真紅は、大学生の頃に学生仲間で起業したものの、その仲間たちに裏切られ、全てを失った過去からサギ師になった人間でした。

しかし、今の鑑の行動や言動から真紅は、

「現実はどうあれ、信じることはできる」こと。

自分がただ「信じるのをあきらめていただけ」だったことに、気づくのでした。


そして後日、だまし取った5億以上の被害金の全てを弁済し、警察に出頭した真紅。

出頭したその理由は、『友人との約束を果たすため』でした。

「友人との約束」、それは鑑とした「夢のようなアニメを作る」という約束のこと。

でもそれは、本当はサギのための嘘だったはず。

しかしそれが「約束」に変わったのは、「鑑先生の信じる心が真紅に通じたということでしょう」

と、鑑が教師を務める学校の理事長は話し、さらにこう続けました。

「私たちが捕まえていたら、彼(真紅)はきっと、同じことを繰り返していたでしょうね」



―――――

ここから、今回の内容のご紹介です。


(1)であるこちらの記事で注目するのは、

「鑑純一郎が真紅人為を信じることをやめなかったことが、真紅の出頭に繋がった」

ことです。


「まあ、漫画だから信じる心が繋がったんだよね」

で終わらせてしまえる様なエピソードといえば、そうかもしれませんが(笑)

実は、「相手に対する純粋な好意が、自分の成功に繋がった」というエピソードは、意外にもあるのです。


「大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言」(西沢泰生 著、かんき出版)の中に、そんな「エピソード」と「考え方」が紹介されています。


(以下、同書より引用)

とにかく、与えて、与えて、与えまくる!
断言しますが、この「ギブ&ギブ&ギブ」を実践していると、よい事しか起こりません。
(中略)
「見返り」は一切期待していないから、これはもう「純粋な好意」です。
「徳」も積めるし、相手からの「テイク」がなくてもぜんぜん気になりません。
それに、そもそも、人への好意を、まず自分が楽しむ事ができます。

(以上、上記書籍より引用)


この記述のあとに、この本では

「バリ島に渡り、ちょっとした誤解からお金持ちと思われ、現地住民から来た借金の申し込みに気前よく応えていた人

の成功体験が、紹介されています。

ちょうど今回の話と同じ、「お金を貸す話」ですね。


実はこの人、その申し込みに応えているうちに、自身がなんと無一文になってしまうのです。

ただの失敗談じゃないか!(笑)

…と思ってしまいそうになりますが、この話はさらに続きます。

この人があるとき、お金を貸していた人のひとりから、

「お金を返せないので、せめて土地で返したい」

という申し出を受けるのです。

それで「とりあえずもらっておいた」その土地

荒れ果てていて使いどころのないものだったのですが、なんと後日、3億円で売れることになるのです。


鑑先生の借金が5億円だったので、少しインパクトが足りない例かもしれませんが(笑)

これは「大富豪アニキの教え」(丸尾孝俊 著、ダイヤモンド社)の著者自身の体験だそうです。



漫画の例は、真紅が「友人との約束を果たすため」に出頭したところで終わっています。

もちろん、その約束が果たせずに終わってしまう可能性もありますが。

刑期が終わり出所してきたあと、もし本当に『ナヴァ』というアニメが完成してしまったとしたら。

まさに上でご紹介した本のエピソードと、同じようなことになってしまうわけです。

だから、これは実際の生活でもあり得る話、なのです。



「だから、借金の申し入れは全て応えなさい!」

…と言ってるわけではありません(笑)

人を信頼するというのは難しい場面もあると思いますし、そう簡単にできることでもないですが。

「自分で責任を取れる範囲で悩んだとき」には、参考にできる考え方だと思います。



ちなみに「アドラー心理学」というジャンルの考え方でも、

「信頼」はとても大切な考え方として位置付けられています。

漫画内で、最後に理事長が言っていた、

「私たちが捕まえていたら、彼(真紅)はきっと、同じことを繰り返していたでしょうね」

という言葉からも、「信頼」が人の考え方を変える力を持つ、ということが伝わってきますよね?


「信頼」がキーワードのこのエピソード、ぜひ覚えて実践してみてくださいね!



記事を最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

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