2015年11月18日水曜日

斉木楠雄のΨ難 × 「中途半端な知識や経験」は邪魔になる?

今回は週刊少年ジャンプ2015年51号掲載、斉木楠雄のΨ(サイ)難 第172χ(カイ) 「サイレントΨ(サイ)ボーグの異変」のワンシーンを例に、「中途半端な知識や経験」が持つ危険性をご紹介したいと思います。


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この漫画の主人公、斉木 楠雄(さいき くすお)の父は、週刊少年コニャックという雑誌に仕事で携わっています。

その雑誌の人気連載漫画の一つ「サイレントサイボーグ」という漫画が、ここ3週間前くらいから急に面白くなくなったことに楠雄が気づくところから、今回の話が始まります。

どのように変わったかを例に挙げると、

クールで無口だった主人公が妙に明るくなったり。

敵の親玉と対峙してこれからサイボーグ同士の激しい戦いが始まる、という流れだったのに、なぜかその敵と急にラグビーで対決をし始めたり。

今までの良さを完全に無視(どころか破壊)しているのです。

この3週間でいったい何があったのか?

楠雄は父に、「サイレントサイボーグ」の変化について何か知らないかと確認してみると。

全ての元凶は、楠雄の父親が「サイレントサイボーグ」の担当者に変わったことでした。


楠雄は父親に、「サイレントサイボーグが最近つまらなくなった」と話します。

もちろん、「そんな訳ないだろ!! 面白いよ!!」と反論する父親。


流行りにノって面白くしようとしたところは、ファンタジーの世界観を台無しにしていること。

アンケートの人気投票は信じられない位下がっている、という結果が出ていること。

ラグビー編がどんどんヒートアップしていくことに関しては、それが進むたびに読者はクールダウンしていくこと。


等、ダメだと思う部分を楠雄が指摘するも、

「はぁ~やれやれこの面白さがわからないとは…」
「これだから素人は困っちゃうよなぁ~…」

と、父親は楠雄の意見を聞こうともしません

そしてその後、楠雄の父親と「サイレントサイボーグ」の作者である白神との打ち合わせになるのですが。

ここでも楠雄の父親は作者の意見を聞かず、世界観や雰囲気をぶち壊すアドバイスをしまくるのでした。





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ここから、今回のブログの内容です。

そして早速いきなりですが。

できる人ほど「素人意識」が強い

…という事実をご存知でしょうか。(本当にいきなりですいません)


以下は、「『不安』があなたを強くする」(内藤誼人 著、廣済堂出版)という本の中に出てくる一節です。

素人は、「自分には大した能力はない」ということをだれよりも自分がよく知っている。それが素人の、素人たるゆえんであるが、それがよい方向に作用することもあるのだ。
素人は人の話をよく聞く。
人の話をよく聞くことは、相手に信頼感を与える。
(中略)
営業の素人のほうがベテラン営業マンより成績がよくなったりするのは、自分が素人であることをよく知っていて、お客さんの声に真摯に耳を傾けることができるからであろう。
(以上、上記書籍より引用)


上記のことがわかりやすい例として、キャノンの創業者である御手洗 毅(みたらい たけし)さんのことが、同書に紹介されています。

御手洗さんは実は産婦人科の医者で、その医者業を続けていたところに経営責任者がいなくなり、まわりがどうしてもというので、社長という役職に就くことになります。

しかし御手洗さんは自分が「経営の素人」と公言していたそうで、謙虚な姿勢でみんなの話を聞いたそうです。

そしてそれが魅力となり、まわりに優秀な人材が集まってくる、という流れを呼び込んだそうです。

これが「素人意識」を持つ人の特徴の、1つめです。


2つめの特徴として、同じ本にこんなことも書いてあります。

何も知らないのであれば、余計な指図や指示を出すこともない。部下には、やりたいように仕事をやらせる。そのため、素人の上司のほうが、部下たちもはりきって仕事に精を出すことができるのである。

一番悪いのは、中途半端に知識や経験がある人だ。
こういう人は、中途半端な自信を持っているだけに、手がつけられない。「俺の経験では…」などと余計な口を出すことも多くなるので、部下に煙たがられてしまう。
(以上、同じく上記書籍より引用)


以上の2つを簡単にまとめると、

「素人意識のある人は、ひとの話をよく聞き、余計な指図をすることがない」

ということです。

その真逆が、今回の漫画の例に出した、楠雄くんの父親になります。

「中途半端に知識や経験があり、それに自信を持っている人は、人の話をまったく聞かないし、他人の仕事に余計な指図や口出しをする」


今回の「斉木楠雄のΨ難」は、「多少経験や知識があるからといって、調子に乗っているとこんなヤな感じになるんだ…」っていう、とっても良い例だと思います(笑)

どちらの方が良いかは、一目瞭然ですよね?



もちろん、だからってそういう人の話を全て否定するのは良くないですが(笑)

親が子供にしているのをたまに耳にする、「とにかく親の言うことを聞きなさい!」は、これに近いものがあると、個人的には思います。


「自分の方が経験があるんだから正しいに決まっている」

という、大きな考え違いを犯さないためにも。


機会があれば、ぜひこの知識を思い出してみてくださいね!




記事を最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

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