2015年11月8日日曜日

少年ラケット × 気持ちを伝えるには「共感して、味方になる」こと

今回は週刊少年チャンピオン2015年49号掲載、少年ラケット SPIN.23「清らかな雪のように」のワンシーンを例に、相手に共感して味方になってあげることが、人間関係を良くすることについてご紹介したいと思います。


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この漫画の主人公、日向 伊智朗(ひなた いちろう、以下イチロー)は、記憶喪失になった過去がある中学生です。

イチローは記憶喪失になる以前に卓球をしていた経験があったのですが、そのときに得た技術を体が覚えてくれていたことから、記憶は戻らないものの、中学途中から卓球にハマっていきます。

ある日、イチローの担任である雪乃(ゆきの)は、家庭訪問をするためイチローの家へと向かいます。イチローの保護者として待っていたのは、雪乃が昔、国語の家庭教師として雇っていた恵美(めぐみ)でした。


卓球を始め、順調に活躍しているイチローの部活中の様子や出来事の話を旧知の2人がする中、恵美はイチローが「記憶喪失になったからこそ抱える問題と不安」を、語り始めます。

イチローは卓球に再会する前まで、本気で怒ったり泣いたりの感情を見せない子供でした。
成長途中、耐えきれずに自分を守るために記憶喪失という方法で自分をリセットした(であろう)経験を持つイチローは、「感情のコントロールがうまくできない」状態だと予想できます。

今のイチローは、やりたいことを見つけるなど、「自分」というものを持つようになりました。

しかし「自分」を持ってしまったがために、もしそれを失ったりしてしまった場合、感情をコントロールを今までやってこなかった分、それがうまくできないのではないか?

それを恐れた恵美は、雪乃に頭を下げ、こうお願いするのでした。

「もしイチローがクラスや部活で気持ちを抑えられなくなることがあったら、味方でいてやって欲しい」

そうお願いされた雪乃は「もちろん…私は生徒みんなの味方のつもりです」と言ったあと、「でも…変わってないですね」と続けます。

何のことを言っているのか思い当たらない恵美に、雪乃は過去、同じようなことを自分に恵美が言ってくれたことを伝えるのでした。

そのときに雪乃が恵美から貰った、「味方にはなれるけどね」という言葉

それは安っぽい言葉に聞こえがちだけれども、自分のことを思ってくれている気持ちがしっかりと伝わった言葉でした。


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上の漫画のワンシーンで出てきたような日常会話のレベルのものから、しっかりとした悩み相談まで、たくさんの人が、愚痴を聞いたり、相談を受けたりすることがあると思います。

そんなとき、普通は

「それは○○した方がいいと思うよ」
「これは○○なんじゃない?」

といったアドバイスを求められているんだろう、と考えますよね?

なので、自分が考え得る解決策を、話を聞きながら相手に伝える流れになると思いますが。

しかしそうしてアドバイスをしたにも関わらず、相手が急に怒りだしたり、悲しんだりして、自分の話を聞いて貰えなかった経験はありませんか?

もしそのアドバイスが、自分的には「とても良い、最高のものができた!」と感じていたとしても、これは意外によくあることですよね。


相談相手が子供のときでも、同じようなことが起こることもあります。

「クラスの友達にバカにされた」と言ってきた子供に対しても、自分がとても良いことを言ったにもかかわらず、拗ねられてしまうことだってあります。

そんなときはどうすれば良いのでしょうか?
何が足りなかったのでしょうか?


そのヒントになることが、「心理学を知らずに仕事と人生を語るな!」(和田 秀樹著、PHP研究所)の中に書かれています。

「人間関係を良くするには、まずは相手の味方をすることが大事です。味方であることを示したうえで、後から正論や客観的な意見を言うのであればいいのですが、いきなり正論を言ってしまうと、相手は腹を立てたり、悲しい気持ちになったりします。」
(上記書籍から引用)

つまり、「自分が考えていることや今の気持ちを伝えるには、相手に共感して、味方になること」です。


たとえば、この本には

・夫婦の会話で第三者の悪口を言ったり、周囲に対する愚痴をこぼしたり。
・自分が勤める会社にイライラを感じて「辞めてやろうかと思うくらいだ!」と憤ったり。
・子供が「バカって言われていじめられた」と言ってきたり。

といったときが例として出ています。全てよくあることと言えばよくあることだと思います。

もしあなたなら、上の話に対して、どうアドバイスや意見を伝えるでしょうか?

ぱっと思いつくものとして例を挙げるなら、

「他人の悪口なんて言うもんじゃない」
「仕事を辞めるなんて、じゃあその後の生活はどうするの?」
「そのくらいで泣くなんて、私たちの時代は…」

などなど、ではないかなと思います。


でもこういったアドバイスだけ見ると…なんとなく、見ただけでも若干イラッとしませんか?(笑)
(自分で例として挙げておいてなんですが、自分でも少しイラッとしました(笑))

「いったい自分の状況の何をわかっているんだ!」と、思わず言ってしまいたくなる気持ちも、分からなくもないと思います。


そんなときは上にご紹介した通り、

「まずは、味方になってあげること」
「共感してあげること」

を意識してみてください。

「そうなんだ、それは大変だったよね。イライラする気持ちもよくわかる。…でもね?」

というように「前置き」してからアドバイスや意見に繋げることで、相手は話を聞きやすくなるのも、イメージできると思います。


「どんなときでも味方になってくれる人」がもしいたら、それはどれだけ心強いことか、というのもわかると思います。

大きな相談事だけじゃなく、日常会話でも使える幅の広い知識とテクニックだと思いますので。

機会があれば、誰かの味方になってあげてみてくださいね!




記事を最後までお読み頂き、ありがとうございました!!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

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