2014年11月28日金曜日

UQ HOLDER! × 耳の痛い批判を快く受け入れるコツ

今回は週刊少年マガジン2014年52号掲載、UQ HOLDER!(ユーキューホルダー!) Stage.59「盟友として」のワンシーンを例に、耳の痛い批判を快く受け入れるコツのひとつをご紹介したいと思います。


今回ご紹介する回では、怨霊と化した小夜子(さよこ)という女の子を止めるために、主人公の近衛 刀太(このえ とうた)を含む「UQ HOLDER」のメンバーが戦っている最中です。

またそのメンバーとは別に、小夜子の友人である佐々木 三太(ささき さんた)も、絶望的な状況の中で小夜子を止めるため、戦いに参加していました。

「UQ HOLDER」メンバーが次々とやられていく中、なんとか三太は小夜子の元へと近づけたものの、「UQ HOLDER」メンバーのうち何人かが小夜子に操られており、その中のひとりと三太との相性が最悪だったため、彼は絶体絶命のピンチに陥ります。

それを救ったのが、倒されてからなんとか体を復活させることができた、近衛 刀太(このえ とうた)でした。


刀太は自分では対処できない小夜子を任せることを三太に伝え、操られたメンバーを引き受け、三太に攻撃が行かないように戦闘を行います。

三太のピンチに刀太を連れてきたのは、過去にホームレス狩りを行っていた経験から、少し前に三太に殺されそうになった、稲垣シンジという、魔法が少し使える程度の一般人でした。

「お前らに本当にその価値があんのか!?」

過去三太は、稲垣自身に「救われる価値があるのか」と問い、彼を殺そうとしました。

そんな殺そうとした相手を助けにこんな死地へとやってきた彼を疑問に思い、三太は稲垣に聞きます。

「あんた…何で来た?」

「さあ…ホントに、何でだろうな」

そう答えた稲垣は、さらに「俺は…クズだよ」と、自分の価値について言葉を続けます。

「そんなことはわかってる、けどよ。お前もそのクズの仲間だろ、ガキ。夜な夜なホームレス狩り狩りなんてやってる奴は、俺達と同類だぜ」

そんなことはわかってる、と返す三太に、稲垣はこう続けました。

「でも…それだけって訳じゃない。朝から晩まで一生クズって訳じゃない。だろ?」

その言葉に三太は、

「どうかな…俺は…この世から消え去るしかないようなどうしようもない奴はいると思うぜ」

と返し、それに「はは…そうだな、俺も自信はねぇや」と苦笑する稲垣。

稲垣を襲おうとする怪物を退けた三太は、彼に助けに来てくれた感謝を伝え、敵から守られた稲垣は「頼むぜ、ガキ…」と伝えます。

そして稲垣は力不足からその場を離れ、三太は小夜子との戦いへと向かっていくのでした。


※※※

多分ですが、誰でも自分の過去の行動に対して後悔したことがあると思います。

そしてその行動について、まわりの人達から批判やダメ出しを受けたこともあると思います。

そんなとき、あなたはどんな反応をしましたか?


その批判をアドバイスとして、心から感謝して受け入れたでしょうか。

それともその批判に対して、思わず反発するような態度を取ってしまったでしょうか。

恐らくですが、そのまま批判を受け入れられずに反発してしまったこと人の方が多いのではないかと思います。


もちろん、その批判が的外れだったり間違った考え方のものであれば、反発にも正当性があると思います。

しかし、自分が間違っていると感じているときでも、批判をそのまま受け入れられず、反発することも多いのではないでしょうか。

そんな行動をとってしまう理由のひとつは、「自分のプライドが傷ついた」と感じること。

なんとなく、思い当たる節のある方も多いと思います。


しかし、正しい批判は受け入れた方が、後々の自分のためになることが理解できないわけではないはずです。

自分のために言ってくれた正しいアドバイスは、なんとかして、受け入れて成長に繋げたいものです。

そんなときのコツのひとつが、「朝から晩まで一生クズって訳じゃない」という、今回の例の漫画に出てきた考え方です。


何もないときにそのまま使ってしまうと、怠惰な自分に対するただの言い訳になってしまうので注意は必要ですが(笑)

もし批判を受け入れた方が良いとわかっているのに、「プライドが傷ついた」と感じてしまい感情的になりそうになったときには、この考え方が役に立ちます。


この考え方を少し違う言い方にすると、「他にたくさんある自分の良いところに目を向ける」ということです。

これは、『うまくいっている人の考え方 完全版』(ジェリー・ミンチントン著、弓場隆訳)という本の中でも紹介されています。

この本の『耳の痛いことでも快く受け入れる』という項目の中の一説です。

「腹を立てない」ために、プライドが少し傷ついたら、たくさんある自分の長所のひとつに目を向ける』ことが良い、と薦められています。
(以上の『』内は原文をほぼ引用。文章のニュアンスに合わせて少し言葉を追加しています。)

そうすることで、感情的になるのを防ぎ、批判を受け入れる余裕を作ることができます。


このセリフは、今回の漫画の流れの中で、

・自分が殺されそうになったこと
・世界が破滅に向かっていること
・そんな中で、自分を殺そうとした相手(三太)が「人間の価値」に悩みながらも世界を救おうとしていること

というのを全て見て経験した稲垣が発したものです。その稲垣の中には、

・自分がなぜ殺されなければならないのか? という不条理
・しかしその不条理を、自分も別の人間にしてきたこと
・その不条理を実行しようとした人間が、目の前で世界(人間)を救おうとしている事実

という3つに対する感情が渦巻いているはずです。

そのうえで、稲垣が三太にあの言葉を伝えたということは、恐らく三太自身が自分に対しても「価値はあるのか?」という問いを持っているのを、稲垣は感じ取ったのだろうと思います。


つまり稲垣は三太に、「三太自身に価値があるかどうかはともかくとして、今三太がやろうとしている世界を救うということは価値があることじゃないのか?」と伝えたかったのだろう、と思いました。

そしてそれは、稲垣が刀太を連れて死地に向かうための理由でもあったのだと思います。


プライドが傷ついた、もしくは傷つけられたと感じたとき、人は感情的になりやすいものだと思います。

それが人から言われた言葉がきっかけでも、自分自身の罪の意識から落ち込んでしまったときでも。

そんなときは、今まででやってきた自分の「価値ある行動」を見つけて、それを意識してみるようにしてみてください。

そうすれば、感情的になりそうだったのを止めることができて、ちょっとだけ心の余裕ができると思います。

それができれば、あとはその批判をしっかりと受け止めて、改善に繋げていくだけです。


自分自身の成長に繋げるために、機会があればぜひ試してみてくださいね!



ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

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