2014年11月5日水曜日

聲の形 × 良い意味で懲りないこと

今回は週刊少年マガジン2014年49号掲載の、聲(こえ)の形 第60話「何者」のワンシーンに出てくる「いい意味でこりないこと」について、ご紹介したいと思います。


この漫画の主人公である石田将也(いしだ しょうや)が、目標を持って東京へ行こうと考え始めた友人でヒロインの西宮硝子(にしみや しょうこ)に、

「東京は危ないところだから行くな!」

と言ってしまい、その行動が「自分が西宮に東京へ行って欲しくないから言ってしまった」のだと気付く回のお話です。

冷静に考えると、西宮を止めたのは単なる自分のワガママだと気付いた石田。

そんな石田の元へ、西宮から「東京へは行かず、やっぱり地元でチャレンジしてみます」という内容のメールが来ます。

自分のワガママのせいで、結果西宮が東京行きを止めてしまい、石田は罪悪感を感じます。

そしてそのことを、まわりの友人に打ち明けるのでした。

西宮が自分の将来を考えていることに自分たちを重ね、「自分のやりたいことや進路」へと、彼らの話題は進んでいきます。

「みんなは進路決まった?」と聞く石田。

それに対して、友人のひとりである永束友宏(ながつか ともひろ)は「俺は映画の専門にするぜ! 今、絶賛親説得中!」と体を乗り出すようにして話します。


しかし永束はついこの間、申し込んだ公開選考会にて、作った映画を大人たちに酷評されまくったばかり。

それでも映画の道に進むという永束に対し、友人のひとりの川井みき(かわい みき)が「ふふっ、永束君ったら、こりないのね」と言います。


酷評だったことを言われたと思い、永束はちょっとムッとして「は? 戦争しますか?」と言いますが。

川井は笑顔のまま「いい意味で言ったのよ」と返すのでした。



※※※

漫画の中ではさらっと流されそうなシーンですが、「いい意味でこりない」というのは、人によってはピンと来ないんじゃないでしょうか?

「同じ失敗を繰り返すバカな人間と思われているんじゃ?」と考えてしまう可能性も十分あると思います。

でもこの「こりない」こと、実はとっても大切な考え方だと思うのです。


どうしてこりないことが大切なのか?

それは「大きな成功を収めるためには必須と言っても過言ではないスキル」だと思うからです。


成功した日本の経営者として超有名な松下幸之助は、

「一ぺんや二へんで成功しなくても、十ぺんやろうとすれば何でもない」

「成功するまでやめない。五年かかろうが十年かかろうが、成功するまでやめないということです」

と言っていたそうです。
(「1分間松下幸之助」小田全宏著 ソフトバンククリエイティブより「」内を引用しています)

つまり、大きな成功をつかみ取るためには、失敗しようが成功するまで「こりずにやる」ということが大切だということになります。


松下幸之助自身も、戦争後にGHQからさまざまな制限を受け、普通なら立ち直れないほどの逆境の中、当時絶対的な存在だったGHQに対して50回以上、4年数ヶ月に渡って何度も出向き、説明をすることで、受けた制限の解除に成功したことが、同書に紹介されています。

もちろん、単純なミスや悪いことを、意味もなく何回も繰り返しているだけなら「こりない」は悪い意味になると思いますが、目標を持って、失敗にめげずに、こりずに「行動する」ことは、間違いなくいい意味になると思います。


特に「子供に対しての親」「上司から見た部下」「先輩から見た新人」などの関係のときは、自分から見れば「また失敗するだろう」とわかっているようなことをした人間に対して、

「この子(こいつ)はこりずに! またやって(やりやがって)!!」

と怒ってしまいがちですよね?


しかし落ち着いて考えてみると、その逆は

「成功できる程度のレベルのことしかやらない」

ということになります。

つまりその子(その人)は、こりずにやらなければ一向に大きく成長することがなくなってしまうのです。

それでもあなたは、その子(その人)の失敗を、怒りたいと思いますか?

高いレベルにチャレンジする勇気を奪うようなことを、気づかずにしてしまっているかも知れないと考えると、とても怖いことだと感じると思います。


また行動する側としては、失敗しても怒られても酷評されても、それが本当にやりたいことなら、「こりずに続けてやっていきたいものだ」と考える大切さがわかると思います。

「失敗は成功の母」ととも言いますし。

このブログも、なんとかやっていきたいと思います w

「いい意味でこりない」という考え方。ぜひ活かしてみてくださいね!



ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

SNS