2014年9月10日水曜日

ハリガネサービス 第14話「暴露」 (耳が痛くなるような非難や批判で落ち込まないようにする方法、教えます!)

今回は週刊少年チャンピオン2014年40号掲載、ハリガネサービス 第14話「暴露」を例に、耳が痛くなるような他人からの非難や批判を落ち込まず受け止めて、さらに活かすための方法をご紹介したいと思います。


自分が劣等感を感じて秘密にしていることを他人にばらされると、おそらく落ち込んだり怒ったりする人がほとんどだと思います。

もう乗り越えたと思っていたようなことでも、改めて言われると案外ショックだったりしますよね。

そんな耳の痛いような非難や批判は、どこにいっても意外にあります。学校でも会社でも、人を責めさせたらプロ級の人はどこにでもいます。

そんな人から批判や非難を受けたとき、あなたはどうしていますか?

もの凄く落ち込んでしまったり。

バカにされた気分になってキレてしまい、相手に言い返して泥沼化したり、言い過ぎて自己嫌悪に陥ってしまったり。

あまり良い方向には進まないことがほとんどの方も多いと思います。

でも、非難や批判によっては自分の成長に繋がっていくことがあるのも事実ですよね?

実際、その成長を目的に言ってきてくれている人も居ます。

そんなプラスにもマイナスにもなる非難や批判。

「この批判はプラスになるかマイナスになるか」の判断方法や、非難を受けて落ち込んでしまう原因、またどう考えれば感情や考えの方向がマイナスになりにくいか、といったことを、今回はご紹介します。


(※※ ここからネタバレを含みます。ご注意ください ※※)

まずは、ハリガネサービス 第14話「暴露」のワンシーンとあらすじのご紹介から。

この漫画の主人公である下平鉋(しもだいら かんな)は、中学バレーではレギュラーメンバーになれず、高校ではレギュラーになることを目標に、都立豊瀬高校バレーボール部へと入部しました。

しかしその豊瀬高校バレー部にて下平と同時に入部してきた同級生の3人が、元・中学東京選抜のメンバーということが発覚します。

中学で補欠だった下平は入部早々強力なライバルが現れたことに幸先不安になりつつも、自分の武器であるサーブを活かしながら、まわりに認められていきます。

今回の話は、その同時に入部してきた元・中学東京選抜の3人が中心のお話です。

次に行われるトーナメント方式の大会の抽選会場にて豊瀬高校は、強豪である桐城高校から突然明日の練習試合の申し込みを受けます。

豊瀬高校バレー部は以前に行われた新人戦にて桐城高校に負けており、その雪辱の機会が思わぬところに来たことで、新人戦に参加していたメンバーたちは盛り上がります。

そして次の日、マネージャー先導のもとで、予定通り桐城バレー部が豊瀬高校体育館へと到着しました。

コートへ到着してすぐ桐城バレー部の中のひとりが、元・中学東京選抜のひとりである間白譲治(ましら じょうじ)のもとへと近いづいてきました。

近づいてきたのは、間白が育葉中に通っていた頃の先輩である鮫島(さめじま)という男でした。

「ご無沙汰してます!」と先輩に対して挨拶をする間白に対し、鮫島は「ゴブサタじゃねえよ」と、間白が桐城へ来ると言っていたにも関わらず来なかったことに触れます。

そして間白が桐城へ来ず、レベルを落として確実にレギュラーを取れそうな(と鮫島が思っている)豊瀬へと入ったことに対して「終わってんなマジ」と責めます。

特に何も言い返すことができずにいた間白の横から、豊瀬でも間白は現在は控えとして所属していること、中学東京選抜でも1年がすぐにレギュラーになれるほど豊瀬バレー部のレベルは低くないことを、豊瀬のレギュラーが言い返したため睨み合いになりますが、

突っかかっていった鮫島を、桐城の1年である倉光が止めに入りました。

そして倉光が、自分が中学最後に出場した都道府県選抜対抗戦で東京に負けたことを引き合いに出し、中学東京選抜の実力を認めるような発言をします。

その発言で、間白は倉光が中学埼玉選抜でセッターをしていた人間だったことを思い出します。

倉光も元・中学東京選抜の3人のことを覚えていたのですが、

「ま、あくまですごいのは、本物の東京選抜のほうだったけど」と、その場の全員が引っかかるような物言いをし始めます。

そして豊瀬バレー部に入部した元・中学東京選抜の3人が、中学東京選抜では全く試合に出ていなかったことを暴露するのでした。

「東京(選抜)は昔から(超強豪校である)駿天堂中等部でレギュラー固定らしいし、仕方ない仕方ない」と
元・中学東京選抜の3人をフォローするような物言いも併せてしますが、その3人が反応できず黙ったままであることに、倉光が気づき、そのことをいじり始めます。

そして倉光は、選抜でベンチだったことに今まで3人が触れずにいたことを大袈裟に表現しつつ、

この流れを笑いながら謝るというような、わざとらしい、屈辱を与えるような行動を取るのでした。

このあとすぐ倉光は、桐城の主将である鯨川に口を押さえられて黙らされ、無理矢理謝まらせられてその場から連れ去られるものの、鮫島はやはり間白は中学選抜時代と同じ思いをしたくないために試合に出れそうな学校を選んだのだと確信し、

「腰抜けが…」と言い捨て去っていくのですが、

衝撃の事実を暴露された3人は、そんな侮辱の言葉に何も言い返すことなく、黙ったままなのでした。




ここから、今回のブログのテーマに入ります。

秘密にしていることは、大体が後ろめたい気持ちを持ったり、コンプレックスに感じたりしている内容であることが多いと思います。

今回の漫画の例でも、登場する元・中学東京選抜の3人にとって、知られたくない内容が暴露されたことがその表情から伺えます。
(何も反応を返していないので「実は彼らの中で解決済みの問題だった」ということもあるかもしれませんが、今回はその表情の通りに読み取って進めていきたいと思います。)

そのコンプレックスに感じている黒歴史を暴露されたこと、そしてそれに対して先輩から非難を受けたことで、彼らの心の中は恐らく自問自答やさまざまな感情でぐちゃぐちゃになっていると思います。

そんな混乱した状態では、暴露してきた相手を恨んだり、怒りを感じたりなどで、冷静な判断ができず、相手に言い返したり、逆に自分を責めすぎたりすることもあります。


意外にこういったシチュエーションというのは、実際の生活でもよくあると思います。

会社でやってしまった失敗をいつまでもネチネチと、嫌がらせ目的で言う人。

学校でひとつの能力がたまたま低いことに対して、からかってくるだけの人。

どちらも一見アドバイスをしているように見えて、ただただ見下すだけ、ということもあります。

そういった非難や批判を受けたときに落ち込まないようにするための方法を事前に知っておくことで、感情のコントロールや落ち着いた判断ができるようになります。


では、批判や非難に対するコントロールはどうすれば良いのでしょうか?

元・中学東京選抜の3人の態度で参考になるのは、「何も言い返さずに耐えること」です。

これはどんな感情が湧き起っても、知っていればすぐにできる方法なのがメリットです。

そしてもうひとつのメリットとして、これをすることで最悪の事態である「言ってきた相手の批判をし返してしまうこと」を避けることができるのです。


なぜ「言ってきた相手の批判をしてしまうこと」が最悪かというのは、「そもそもなぜ他人を批判するのか?」ということを知ることで理解できます。

他人のことを批判的に考えたり話したりすることは、案外楽しいものです。一時的なものですが、軽い優越感を味わうこともできます。

しかし、これにはいくつかの悪い影響や特徴があるのです。

・軽い娯楽のようにも感じられるため、他人のあら探しをすることが習慣化する
・言っている本人は楽しいが、聞いているまわりは不快に感じることが良くある
・他人のあら探しや批判は、エスカレートしやすい傾向がある

以上の傾向があるため、繰り返しているうちにどんどん酷いことを言いはじめ、そのためまわりから人がどんどんといなくなっていきます。

その結果批判の対象もどんどん少なくなり、最終的には「自分自身を批判するようになる」のです。

「こんなことをしているから自分のまわりには誰もいないのだ」
「こんなにも性格の悪い自分を助けてくれるような人はいない」

そんなふうに厳しく自分に当たるようになる、というのが最悪の事態の行先なのです。

しかもこれは、もしかしたら本人は「相手の悪いところを指摘してあげてるだけなんだから、自分は何も悪いことはしていないのに」と本気で考えた結果かもしれないのが怖いところです。

そうなるくらいなら、相手の批判やあら探しに対して怒りを感じても、「そのときだけの苦しみだ」とぐっと堪え、やり過ごした方がよっぽど良いと思いますよね?


また相手に批判を仕返してしまいがちなもう一つの理由として、「攻撃された!」と感じてしまう可能性があります。

耳の痛いような非難や批判は、「自分のあまり好きでないところ」を突かれていることが多くあります。

そんなとき、自分に自信を持てていない人や自分のことをあまり好きでない人(自尊感情が少ない人)は、批判や避難をその人からの「攻撃」と受け止めやすいのです。


上記のことから、相手からの批判に言い返すことが習慣化してしまわないよう、自分からは言い返さないことは大切なのですが。

「黙って耐える」という方法は、もちろん根本的な解決にはなっていません。

堪えているだけでは相手がしつこく言ってきたり、自分がそれをずっとコンプレックスとして持ち続ける以上は、耐えるだけでは解決には結びつかないことも事実です。

なので、ここからは批判に対して落ち着いて考え、判断できるようになるためのコツをご紹介していきたいと思います。


個人的に一番お勧めしたいのは、「相手に誠実な気持ちを感じるかどうか?」で判断することです。

「批判はどんなものでも謙虚に受け入れなければならない」と考えるとすると、その一番大きな理由は「悪い点を改善すれば、自分を成長させることができるから」になると思います。

つまり批判や非難は、本来は悪い部分の改善を目的とされているわけです。

建設的に、自分が理解できるようにきちんとした批判をしてくれる人は、確かに大切な存在で、自分の財産だと考えることすらできると思います。

つまり「相手から誠実さを感じる批判かどうか?」というのは、「相手が自分のことを成長させようとしてくれているものかどうか?」という判断基準のひとつにできるのです。

批判してくる相手の態度がおかしいのであれば、それは本来の「批判」として聞く必要はない、ということですね。

今回の漫画の例では、相手が自分たちを見下すためにやっているのがひしひしと伝わると思います。明らかに誠実な態度とは言えません。


ちなみに漫画の例のような、相手の態度が誠実でない場合は、

批判の正当性を考え、謙虚に受け止めるべきところは受け止め、正当性が無い場合や非建設的な意見である場合は、「自分の判断が正しい」と相手よりも自分を信頼する

のが良いと思います。

簡単に言えば、考えた結果「どう考えても相手の言っていることが正しい」と思えたらそこはきちんと受け止めるけれども、「言っていることや前提にしていることとか、おかしいくない?」と思えたなら、批判されても「自分が正しい」と思えば良い、ということです。

「内容の正当性」には目は良く行くのですが、「相手の態度」は「正当性」に隠れて、明らかに態度がおかしくても無視してしまいがちですので、気を付けるポイントとして意識しておくと良いと思います。


また、「攻撃された!」と感じたり、プライドが傷つけられたと感じたりしたときには、自分の長所をひとつ思い出し、それに注目するのが良いと思います。

そうすることで、いま批判を受けているのは良いところも悪いところもある自分全体の、悪い部分のごく一部に過ぎないこと、そこを含めても自分は価値のある人間であることを思い出すことができ、批判を聞き入れる冷静さを取り戻すことができます。

建設的な批判は、非建設的な批判と違い人格否定ではないのですが、批判された側は「人格を否定された!(=攻撃された!)」と感じてしまうこともあります。

自分の価値が否定されたわけではないので、一度冷静さを取り戻し、建設的な批判かどうかを判断できる状態に戻せるようにしましょう。


他人から批判されたときには、

・とりあえず黙って堪えること

を最悪どうしようもないときの手段として考え、

・相手の批判する態度は誠実なものかどうか?
・相手の批判は建設的な意見かどうか?

を判断するようにしましょう。

そこでもし「攻撃された!」「プライドが傷つけられた!」と感じ、怒りなどの感情がこみあげそうになったら、

・相手に攻撃し返さないこと(相手を批判し返さないこと)
・自分が持っている長所を思い出して、自分の悪い一部分だけの話をしているのだと思い出すこと

で、冷静さを取り戻すようにしましょう。

ちなみに、普段から自尊感情を高くしておくことでも批判に対しての冷静さは保ちやすくなるようです。

あわせて、ぜひ試してみてくださいね!


以上、耳が痛くなるような他人からの非難や批判を受け止めて活かす方法のご紹介でした。

主人公の弱気な部分は今まで結構目立つように描かれてきましたが、主要登場人物となる同級生3人の内面に大きくスポットが当たるのは、今回が初めての「ハリガネサービス」。

ただ、相手からの耳の痛い批判に対して、黙って堪えられる強さを彼らはすでに持っていました。

なので、今まで通り強気に乗り越えてくれるんじゃないかなーと予想しています。

彼らがどんな方法を取るのか、どう乗り越えていくのか、とても楽しみです!

今ちょうど本誌では「練習試合編」として新たな区切りですし、今月ちょうど1巻が発売となりましたし!

追いかけ始めるには良い機会なので、作品が気になっている方は、ぜひ読んでみてくださいね!



ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

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