2014年1月24日金曜日

暗殺教室 第75話「殺しの時間」 (うまくいってない恋は応援したくなる? そっけない態度が逆に印象に残る? 他)

今回は、週刊少年ジャンプ2014年8号掲載、暗殺教室 第75話「殺しの時間」を例に、うまくいっていない恋を思わず応援したくなる心理と、そっけない態度が逆に印象に残ることをご紹介します。


身近に、思わず応援したくなるような恋愛をしている人はいませんか?

その気持ちが湧く要因としてその人の人柄も関係あると思いますが、それとはまた別の理由で応援したくなっている可能性があります。

また身近に、そっけない態度を取っているのになぜかモテる人はいませんか?
そういった人も、その人の持っている魅力以外の理由で、モテている可能性があります。

それぞれ特徴を知っておくことで、自分が応援してもらいやすくなったり、今まで振り返ってくれなかった人が振り返るようになるかもしれません。

今回はこの2つの現象の要因となりやすい特徴と、その他いくつかの雑学をそれぞれご紹介します。


 ※※ ここからネタばれを含みます。ご注意ください ※※


まずは、暗殺教室 第75話「殺しの時間」のあらすじから。

先週の「暗殺教室」にて、E組の教師であるイリーナ・イェラビッチ(以降、ビッチ先生)が、同じくE組の教師である烏間 惟臣(からすま ただおみ)に気があることが発覚しました。

当の烏間先生はその気持ちに全く気付いていないのですが、その態度からE組の全員と殺せんせーには、しっかりとバレてしまいました。

その恋心を下世話に応援すべく、一致団結するE組生徒と殺せんせー。

今回は、どうやってその2人をうまくくっつけるか、という話です。

ちなみにビッチ先生は、男を手玉に取るのが本来は得意分野です。
しかし烏間先生はかなり堅物で色気攻めが効かず、そっけない対応をされ、本気にさせようとムキになっている間に、ビッチ先生の方が本気になってしまいました。

堅物という情報を元に、ビッチ先生が良く着る色気のある服から清楚な感じにイメージチェンジしようとしてみたり、烏間先生の女性の好みを調べてみたりと、色々な策を練ろうとしますが、烏間先生の想像以上の堅物さに、良いと思える結論がなかなか出ません。

結局大した案は出なかったものの、烏間先生が堅物であることを踏まえたビッチ先生のスタイリングと、ムードの出る席のセッティングを行うこととなりました。

そしてディナータイム、烏間先生の席を無くすことで、彼をセッティングした席へと誘導します。
誘導した先で、緊張しながら烏間先生を待つビッチ先生。

男を魅了するためにさまざまな高級な洋服や店を利用してきた彼女にとって、生徒たちが用意してくれた服やテーブルセッティングは、一流のものと比べ雲泥の差でしたが、それを「楽しい」と感じるビッチ先生。

そしてそうやって気を使ってくれる生徒たちのことを、ちょっとだけ大好きになるのでした。

結局そこまでしたにも関わらず、烏間先生は相変わらずそういったところには気付かずに暗殺の話を始めたためか湿っぽい話になった結果、ビッチ先生は軽く気持ちを伝えるだけにとどまってしまい、いつものE組の雰囲気へと戻って行ってしまいます。



ここから、今回のブログのテーマに入ります。

まず注目したいのは、「全く気持ちに気付いてもらえないような恋を、E組のみんなが応援したくなったこと」についてです。

「なぜ応援したくなったか」という理由に関して、漫画の内容や殺せんせー、E組生徒の性格上、ただのワル乗りの可能性も高いのですが(笑)、普通に生活をしているときにも良くあることなので、この機会にご紹介をしたいと思います。


この心理は恋愛に限りません。
例えばファンでもないのに試合に負けている側を応援してしまったり、また店頭販売の現場で商品が売れずに落ち込んでいる人を見かけて思わず買ってしまいたくなったりするのも、同じ心理です。

例の共通点は、「うまくいっていない人に対して、思わず同情心を持ってしまい行動にまで移してしまうこと」です。
この心理は「アンダードッグ効果(負け犬効果)」と呼ばれています。

名前からすると大したことがなさそうな気もしますが、実はこの効果のために、選挙で負けそうな人が結果トップ当選をしたという例もあるそうです。


ただし、ただ負けているだけでは応援してもらえないことも十分にあると思います。
この効果が出やすくなるポイントとしては、負けていることを強くアピールするのではなく、「一生懸命やっていること」や「真剣さ」をしっかりとアピールすることです。

仕事をされている方なら、職場の仲間で一生懸命やっているのにうまくいかない人を見ると、思わず手を貸したりアドバイスをしたりしたくなると思います。

今回の「暗殺教室」では、一般の恋愛と同じ感じですが、ビッチ先生が懸命にアピールをしている現場を見て、生徒たちが応援したくなったのではないかと思います。


「うまくいっていなくても、仕事や勉強などは一生懸命にしなさい」というのは、先生や上司から良く言われることがあると思いますが、こういった点でも良い影響を与えるということは、ぜひ覚えておきたいところです。


次に注目したいポイントは、「ビッチ先生がムキになって本気にさせようとしていたら、自分が本気になっていた」という点です。

これもただただビッチ先生が意地になっていただけの可能性も高いのですが(笑)、普通の生活でもそっけなくすることで逆に興味を持ってもらえることがあるので、この機会にご紹介したいと思います。


よくテレビで、「ピー」を入れたり効果音を入れて、気になる発言を消したままCMに入ることがあると思います。
またアニメやドラマなどでは、「そこから先が気になる」というところで、話が途切れさせていることが良くあります。

これが実は例に出した部分と全く同じ心理を利用したもので、人は途中で物事が中断すると、続きがどうしても気になる、という心理があります。
これを「ザイガルニック効果」といいます。

ビッチ先生の場合は、コマは小さいですが自分の行動や話を烏間先生に途中で切られたような感じで描かれているのがわかります。

ここからは想像になりますが、烏間先生は真面目な部分があるため、最初はビッチ先生のあの手この手に付き合いますが、それが暗殺(自分に興味のある部分)に関係がないとか、もしくは今する必要のある話じゃないという判断を途中でするため、彼女の話を途中で切ることが多数あったのだと思います。

そしてその行動や話が中断されるたび、「その先はこうだったかもしれない」など考えてしまって、彼とのことがイメージに強烈に残り、プライドも相まって恋心へと変化していったのではないかと考えられます。

ただこの効果は「中断」によって起こる効果ですので、中断したことで相手を本気で起こらせてしまっては意味がありません。
使いどころやタイミングを注意する必要があります。


最後に注目したい点は、一流のものと比べて雲泥の差の服やテーブルセッティングでも、ビッチ先生が楽しいとか生徒のことが大好きだと感じたことです。

これはそんなに大きな話じゃないのでさらっとだけご紹介します。

まず、楽しいと感じた要因に関して。
これもさまざまなものが考えられますが、可能性のある中で注目したいのが「群集心理」です。

まわりのみんなが下世話な感じで楽しんでいる状況ではありますが、そんな雰囲気に当てられ、自分自身もやっているうちに楽しめるようになってきた部分があるのではないかと思います。

群集心理と聞くと暴力的な悪いイメージが付きやすいのですが、こういった良い面もあると思います。


また「大好きだと感じた」のは、「好意の返報性」と呼ばれる心理で、「烏間先生は堅物で大変」ということを共感してもらい、自分のために生徒たちが行動してくれた結果の心理だと考えられます。

人は自分の気持ちを相手に理解してもらえたと感じると、お返しに相手のことも理解したいと感じ、好きになってくれた人のことを好きになる、というのが「好意の返報性」です。

自分にここまでしてもらえたことで生徒たちの好意を感じたビッチ先生は、同じく相手に対しても好意を抱いた、というわけですね。


それぞれは細かいことだったりするのですが、たくさんの人が動くエネルギーの下には、こういった心理だったり状況の結果が関係していることが多くあります。

悪いイメージにも使われやすい心理学ですが、こういったところは、特に相手に対して好意的に行動するための方法として、素直に行動できるように、知識として知っておくと便利だと思います。


以上、うまくいっていない恋は思わず応援したくなる心理と、そっけない態度が逆に印象に残ること、その他2点でした。

紹介した部分はいろいろ細かい点ばかりでしたが、今回の暗殺教室には人の心理描写がいろいろ出てきていて、個人的にそういう点でも面白かったです。

さらに、暗殺教室中で特に好きなビッチ先生がメインの回だったので特に良かったです。

不器用な女性ってかわいいですよね。

自分の趣味の話です。 世界一どうでもいいですね(笑)



ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

(※ 掲載した画像は紹介作品からの引用で、著作権は作者および出版社にあります)

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