2013年10月21日月曜日

実は私は 第36話「対抗しよう!」(ダメと言われると、逆にやりたくなるのはなぜ?)

今回は週刊少年チャンピオン46号掲載、実は私は 第36話「対抗しよう!」を例に、「やっちゃダメと言われると逆にやりたくなってしまう心理」についてご紹介したいと思います。

※※ ここからネタばれを含みます。ご注意ください ※※

この現象は本当に「あるある」なのでとても共感しやすいと思います。
今回の「実は私は」は、そのとてもわかりやすい例が面白く描かれています。
まずそのあらすじから。

主人公の事が好きなヒロイン、藍澤渚はあるとき、主人公に抱きつく黄龍院凛に嫉妬してしまいます。
その日、凛ちゃんは主人公に抱きつくだけではなく、なんとお弁当まで作ってきていました。
もちろん嫉妬する藍澤さん。料理には少々腕に覚えはあるし自分にもできるかも…しかし対抗する必要など無い!と自分を律しようとします。
「作らん…決して私は弁当なぞ作らんぞ!!」

次の日。
「つ…作ってしまったー!!」(しかも重箱という超大作)

結局渡せず、自分で全て食べてしまいますが、事はそれだけでは終わりませんでした。
主人公の学校への送り迎えを、なんと凛ちゃんはドラゴンでするというのです。
それにも藍澤さんは対抗心を燃やしてしまいます。
「そうだ…私にはUFOが…」(UFOは主人公が目を輝かせて見ていたエピソードが以前あった)
「いっ いや待て! 最高機密だぞ!? それを送り迎えに使うなど…」
「ありえん!! それだけは絶対にありえない!!」

次の日の朝、主人公宅前で。
「や…やってしまったぁぁぁぁ!!」(しかも主人公に何してんのっ!?と言われる始末)

もうこの展開だけで面白くて個人的には大好きなのですが、こういった「ダメだとわかっていることをついやってしまう(やってしまいたくなる)心理」はどういうものなのでしょうか?

ここから今回のブログのテーマに入ります。


「やってはいけないことをあえてする人」の事をアマノジャクと言いますが、アマノジャクでなくてもこの心理は働く事がわかっています。特に子供がとてもわかりやすく反応するそうで、実験結果も出ています。

さまざまなおもちゃがある場所で、3歳~5歳の子供に「絶対にこのおもちゃには触ってはダメ」というおもちゃを親にランダムで選んでもらい、実際に子供に親からダメだと言ってもらいます。
言われた子供は、禁止されたおもちゃをとても気にかけてちらちら見ますが、実際に手を伸ばす子供はほとんどいなかったそうで、必死に我慢する様子がうかがえました。
そしてある程度時間が経った後、「もうどのおもちゃでも遊んで良いよ」と親が言うと、他には目もくれず子供は禁じられたおもちゃで遊び出します。
また、数日後にこの実験の日にあったおもちゃの中から「好きな物を1つあげる」と言われると、全員例外なく、子供は禁じられたおもちゃを選んだそうです。

こういった現象には「心理的リアクタンス」という名前がつけられています。
人には自由に自分の意見や態度を示したいという意思があり、それが脅かされた場合に、自由を回復させる為こういった行動を取ると考えられています。

また「ダメ」と言われれば言われるほど強くなる傾向もあります。

今回の藍澤さんの場合は、ダメだと誰かに言われたわけではないですが、学校からの帰り道は「お弁当」「送り迎え」の事が彼女の頭から離れなかったと思います。
その度に強く「ダメだ」と考えていれば、その反動の大きさはとても強くなるのは予想できます。

藍澤さんの微笑ましいキャラクターがしっかりと見れるとても良い話だと思います。


以上、「やっちゃダメと言われると逆にやりたくなってしまう心理」についてでした。

現実世界だと、これだけゲームが流行っている理由のひとつとして、もしかしたら子供のときに「ゲームなんてやっちゃいけません!」と禁止する親が多かった事もあるかもしれません。

もちろん、ゲームが面白いものだということが最大の理由だと思いますが(笑)

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