2013年10月18日金曜日

アゲイン!! 第114話「我が名はサマ彦」(押忍という挨拶の語源、考察することの面白さ)

今回は、アゲイン!! 第114話「我が名はサマ彦」に出てくるあいさつ「押忍!」について考えてみたいと思います。

「考えてみたいと思います。」ということで、今までとちょっと形式が違います。
あくまで考えてみただけで、事実とは異なる可能性のある部分を大きく扱いますので、その点を踏まえて読んで頂ければと思います。

「アゲイン!!」に限らず、さらに言うと応援団に限らず「押忍!」 は良く出てくるあいさつ、もしくは掛け声だと思います。
意味に関しては、調べればすぐ出るのでそのままwikipediaの「押忍」の項目を引用させて頂きます。

(以下引用文)

押忍(おす、おっす)とは、主に空手道・剣道・柔道などの武道の関係者の間で使われる挨拶の一つ。
由来としては、旧海軍で「お早うございます」が簡略化され、その結果「オ」と「ス」が残ったもの。他に大日本武徳会が戦前に京都で運営した武道専門学校の学生の間で生まれたという。
元々は「おはようございます」だったものが「おはよーっす」→「おわーす」→「おす」と縮まり、そこに「押して忍ぶ」(自我を抑え我慢する、の意) という言葉の漢字を当てた結果、現在の形になったのではないかと言われている。現在は後輩が先輩に返礼する際にも使われているが、本来は先輩が後輩に対するときだけ用いた。
一説では、佐賀藩においては山本常朝の『葉隠』が武士道の基本とされ、藩校に おいて厳しく躾が為されていた、若い青年武士たちは互いに励まし合う意味で、往来などで出会った際、「押忍!」と声を掛け合ったと言われている。応援団や 武道家が使う押忍はこちらのほうの意味であり、友達同士でオスというのは前記のように「おはよう」などが縮まったものであると考えられる。
武士道からなぜ応援団などが使うようになったかは定かでないが、現在では特に朝の挨拶に限らず、何かの問いかけに対する返事など、武道関係者に限らず一般に広く使われる言葉となっている。
(引用文ここまで)

ただこの説明に関しても、「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」という事なので、鵜呑みにはしない方が良さそうです。

つまり、あまり詳しい事は分かっていない項目なのですが、あえて今回この言葉を取り上げたのは、とても疑問に思った事があったからです。

それは、「押忍」の読み方は「おす」なのに、「忍」という字に「す」という読み方が無い事です。
省略形といわれている「押して忍ぶ」にも、読みは「おしてしのぶ」で「す」は無いのです。

じゃあ「おし!」で良いじゃないですか。「おし!」でも十分気合入りますし。
なんで?おかしくない?という事で調べてみました。
結論から言いますと、1時間調べた程度では出てきませんでした(笑)。

手元の国語辞典には「おす」の項目はあっても「押忍」の当て字は無かったですし、さっきから漢字変換で「押忍」は一発変換されませんし、一般にきちんと認められていない分情報も少ないのかもしれません。

ここで「出てこないじゃん。終わり。」としてしまうのは簡単なのですが、ここからも意外に楽しい作業が待っているので、同じ様な状況になった時には是非試してみてください。特に時間に余裕のある可能性の高い学生さんにはお勧めです。


ここからは、「今まで調べて得た情報を元に推測する」作業です。つまり「考える」です。
手元の国語辞典にも「考える」は「経験や知識を基にして、未知の事柄を解決(予測)しようとして、頭を働かせる。」と書いてあります。(新明解国語辞典 第七版)

では考えてみましょう。答えは無いので、発想は自由です。
なので答えはどんな突飛なものでも、自分が本当に正しいと思えて、他の人に説明できる内容なら問題ないと思います。

ちなみに自分が考えた結論としては、「押して忍ぶ」ではなく、「押して忍ばす(忍ばせる)」もしくは「押して忍ばさす(忍ばさせる)」だったんじゃないか、というものです。
wikipediaの説明の「本来は先輩が後輩に対するときだけ用いた。」という部分に注目しました。
「させる」の意味を持つ「さす」と「忍ぶ」を足して「忍ばす」「忍ばさす」。
後輩に我慢させる事を強要するのは辛い事ではあるが、それが後輩を成長させる事に繋がるのだから、自分は辛いが実行しなければならない事を自分に言い聞かせる為に、「押して忍ばす」「押して忍ばさす」の意味で「押忍」と先輩が言っていたのなら、筋が通ると思いました。

もちろん、きちんとした根拠は無いので正しいかどうかは全く分かりません(笑)

でも実際にやってみた方はわかると思うのですが、この時間は意外に楽しいものです。正解が分からないから最後は虚しいのではないかと心配される方もいるかも知れませんが、そんなことはありません。
特にオススメは、友人と2人でやってみることです。会話がない時に「そういえばこの間、押忍って言葉を調べる機会があって…」と一度切り出してみてはいかがですか?
 

以上、「押忍」から、調べてわからなかったときは、チャンスと思えるとさらに楽しめることをご紹介しました。

調べればわかる知識を覚えるだけでなく、「本当にそうなの? なんで?」と思えるのは発想力を高める為に大切だと思います。
気軽にいろんなジャンルのものが読める分、「なんで?」と思える機会も漫画は多いので、そういう点でも漫画はおすすめです。

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